WORK & PEOPLE

研究開発職

RESEARCH AND DEVELOPMENT

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新規事業開発部新規事業開発二課 一般職

H.H

京都大学大学院 工学研究科
合成・生物化学専攻

※取材当時

  • 専門分野にこだわらず、新規性の高い
    研究開発に挑戦
  • 新たな挑戦を続けている社風
  • 様々な分野のエキスパートが在席、助け合う風土
新卒入社1年目から新規事業部門へ、
3次元形状の材料を磨く、
新たな研磨材開発に挑戦。

私は、大学時代は生物系の研究室に所属していましたが、就職活動では特に専門分野にはこだわらずに、幅広い業種を対象に、特に新規性の高い研究開発ができる企業を探していました。その中でフジミを志望したのは、半導体シリコンウェハー向け研磨材で世界シェアトップでありながら、それに満足せず、新たな挑戦を続けている社風に惹かれたからです。私はフジミで、今までになかった、全く新しいものを作りたいと思い入社しました。

入社時の希望通り、私は新規事業開発部で、加工困難な新素材や、形状のものを精密に磨くための研磨材や、装置や周辺材料を含めた研磨技術そのもの研究開発に携わっています。当然、大学時代に学んでいた専門分野とは異なりますが、物理や化学などの基礎的な知識を活かしつつ、仕事を通じて高分子化学、界面化学、機械工学などの知識も一から学びながら開発に取り組んでいます。

現在、私が担当しているのは、ロボットアームを利用し、3次元の対象物を磨く研磨材開発です。実現すれば、自動車や電車、航空機の外装など、立体的な加工対象物の研磨を効率的かつ高精度に行うことが可能となります。現段階では、球体など単純な形状なら一定の成果を出せるところまで到達できました。より複雑な形状でも、フジミが世界の最先端分野で実績を挙げてきた平面に対する研磨と同等の性能を出すことが目標です。

様々な分野の
エキスパートが在席し、
お互いにアイデアを出し、
助け合う風土。

研究開発は、仮説の構築と試験の実施、その結果分析を繰り返しながら進めていきます。その過程で大切にしているのは、技術者としてしっかりとした論理的根拠を持つことです。たとえ想定以上の良い結果が出たとしても、なぜそのような数値や現象になるのかを明らかにし、再現できなければいけません。新規事業分野での研究開発では、想定通りの試験結果とならないことは多々ありますが、私が大学で学んだ生物系の研究も、試験が安定しにくく、再現できないことが多々ありました。その際に試験結果を安定化させるために試行錯誤した経験は、現在の新規事業分野での研究開発活動にとても活きていると感じます。

また、社内には化学や機械など、様々な分野のエキスパートの方が多数在席しており、部署に関わらず、皆さん質問や相談に親身に答えてくれます。お互いにアイデアを出し、助け合う風土はフジミの強みであると感じます。さまざまな意見を参考にして、自身なりに方法や手順を考え、開発目標を達成したときはとてもやりがいが感じられます。

フジミの研磨材や、それを用いて製造する半導体には、一般の方々が直接触れる機会はありません。しかし、間違いなく産業や人々の暮らしを支えています。現代社会に欠かせない重要なピースに関われていることを誇りに思いながら、私も新たな事業の柱となるような技術を立上げ、世の中に貢献していきたいと考えています。